あ~!忙しい・忙しいと毎日ぼやいている人っていませんか?
かつて、私もそうでした。忙し過ぎて大きな経営判断ミスや病気で数年間地獄の日々を体験しました。
仕事が忙しいと言うことは、頑張っている人や活躍している人と見られたりするこもあり、一般的には上手くいっているように見受けられます。良いイメージで取られることも多く、多くの人から頼られていたり、儲かっているように評価されることもあります。

しかし、本当に仕事ができる人や成功している方は、「忙しい」と言うことは口に出しません。忙しいとなると、余裕がないということにもなりますので、大きなビジネスチャンスを逃してしまったり、急なトラブルに対処出来ない事に繋がります。経営上はマイナスになります。常に忙しすぎる事が続くと、体調を崩して健康上も悪化します。ビジネスの一番の資本は体です。
忙し過ぎて、自分を客観的に見れなくなると、今は良くてもビジネスは”やばい”状況になる可能性が含んでいます。

「働き方改革」や「生産性向上」というキーワードはお聞きになっていますか?企業は、ノー残業や有給休暇を推奨したりしていますが、生産性は一緒なので、さらに忙しくなり、担当者が余裕がなくなり、さらにミスになったり、売り上げ低迷となったりで、企業としては収益が下がったりブランドイメージを損ねてしまうことになります。そのためにも、仕事のあり方や意識改革そして、生産性向上のための本格的な取り組みが必要です。政府としても積極的に生産性向上を訴えていますが、なかなか民間には浸透していません。目先の仕事に追われて、それどころでないということで優先順位が低いのが実態です。

今やグローバルの時代ですが、 日本の労働生産性は1970年代以来ずっと、先進国中最下位の座にあります。日本の労働生産性はなぜ万年ビリなのか?を国民全体が本気で考えなければ、日本は貧しくなるのではと本気で考えています。

日本の労働生産性が先進諸外国と比較して著しく低いことは、すでに多くの人が認識しているかと思います。だが日本の生産性の低さは今に始まったことではなく、40年以上も前から先進国では最下位という状況が続いているのが実情です。日本人の賃金が上昇しないのも、働き方改革がうまくいかないのも、多くは生産性が低いことが原因であり、この部分を是正しない限り状況は改善しないことは断言します。

どうすれば生産性を上げることができるのだろうか。その処方箋を考えるためには、生産性の定義をはっきりさせておく必要がある。
生産性を決める要素は、①付加価値、②労働者数、③労働時間の3つである。生産性は、①付加価値を労働投入量(②×③)で割って求められるので、生産性を上げるには、①付加価値を上げるか、②労働者数を減らすか、③労働時間を減らすのかの3つということになる。つまりたくさん稼ぐか、人を減らすか、労働時間を減らすしか生産性を上げる方法はない。
日本の生産性が他国と比べて低いということは、稼いでいないか、社員数が多すぎるか、時間をかけすぎているのかのいずれかということになる。たいていの場合、3つのすべてが該当しており、日本の場合も例外ではない。
例えば日本企業では、1万ドルを稼ぐために、平均すると29人の社員を動員し、7時間超の労働を行っている。ところが米国企業は、労働時間こそ日本と同じ7時間だが、社員数はわずか19人である。ドイツは25人と社員数は米国より多いが、労働時間は1時間以上も少なく6時間弱で済んでいる。つまり日本企業は、大人数で長時間労働しないと同じ金額を稼げていないということになる(図1)。

引用元  経済評論家 加谷珪一 『感じる経済学』 (SBクリエイティブ)
日本企業は社員数が多く、労働時間が長い

私が住む沖縄は、全国の中でも特に生産性が低いのではと思われる。全国の経済指標でも、沖縄様々な分類で最下位という不名誉なワーストが続いています。そのような状況を打破するためにも一石を投じて改善につながるお仕事や、このブログが有効活用できればと思いまして、今後も生産性向上に関することを中心に記事を書きます。